医療事務のレセプト業務 仕事の流れとレセプトの作成の仕方




昔、医療事務のレセプト業務というのは、仕事が終わってからも残業して深夜にまで及ぶ業務としてとても大変な仕事として位置付けられてきました。

レセプト業務とは患者1人ごとの医療行為を点数にして1月分をまとめて国保連合会や社会保険支払基金に提出して診療報酬を請求する事務の手続きを言います。

医療事務の資格を持っている人はわかると思いますが、資格を取る時はレセプト業務はすべて手書きで作成するようになっている為に1人のレセプトを作成する為には数時間かかってしまいます。

しかしこれは資格取得のの話で実際の仕事ではパソコンで行うのでレセプト業務はまったく苦にならない仕事になってきています。

では実際の仕事では現在どのようになってきているのかまとめてみました。

■目次



 ▶レセプトの作成

 ▶確認事項

 ▶残業はどのくらい?

 ▶ますます機能は良くなる

 ▶まとめ

■レセプトの作成



実は現在レセプトを作成する業務は存在しません。保険情報と、医療行為に対する診療報酬の点数を入力すれば、パソコンが自動で作成してくれるからです。

わざわざレセプトを作成することはないのです。

パソコンのない病院は手書きをしている所も存在していると思いますが、ほぼすべての病院はパソコンを導入しています。

そしてカルテ自体もパソコンに保存する電子カルテを導入している病院も増えてきています。

毎日の会計時に点数は打ち込んでから会計処理を行うので、それだけすればレセプトは自動で作られます。

毎日の入力業務をきちんとしていれば何もしなくてよいということになります。

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■確認事項



レセプト業務は毎月の月初めの1日から10日くらいの間で作成と確認を行う業務です。レセプトは作成しなくていいので、後は確認作業のみになります。

まずは診療行為についてしっかり病名が付いているか確認をおこないます。今は病名のチェックはパソコンでチェックできるので自分で確認する必要はありません。チェックにエラーがないか確認するだけになります。

後は診療報酬の算定に間違いがないか確認するのみで他の作業は医療機関によってばらつきがあると思いますが、レセプト業務は以前と比べると全く時間のかからない仕事となってしまいました。

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■残業はどのくらい?



医療事務の仕事として残業時間は今はないと言ってもいいくらい業務は簡素化されました。

レセプトを作成して国保連合会や社会保険支払基金に送付する仕事までが、インターネット上でオンラインの請求になっています。

医療事務の仕事はパソコン1つですべてができるようになっています。

逆に人件費がいらなくなり、こういった設備に投資して業務を簡素化していくようになってきています。

医療事務にとって仕事は楽になって残業は0になるので、医療事務の仕事に就くのはますます難しくなってきているのではないでしょうか。

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■ますます機能は良くなる



医療事務のパソコンでの機能はますます良くなる一方です。診療報酬の算定に不備があればコンピューターが教えてくれるし、自分で手書きをしてする仕事はほとんどなくなってきています。

今後はますます良くなれば医療事務の仕事はほぼパソコンの業務になってくると思います。自動受付や自動会計なども出てきて仕事の環境は変わってしまいます。

今現時点でレセプト業務はほぼ自動化になっているので今後は電子カルテに診療行為を入れると、自動で診療報酬を請求してくれるようになるかもしれません。確認作業のみで済みます。

昔からやっている手作業や紙レセプトでの請求はもうなくなってしまいます。

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■まとめ



医療事務の仕事は現在はとても効率化されていて昔のように手書きでレセプトの作成を行ない、残業をたくさんしないと仕事が追いつかないというようなことはまったくなくなりました。

今でも残業が多い病院は効率化が遅れているのかもしれません。

医療事務の資格試験ではすべての点数を電卓で計算して手書きでのレセプトの作成が試験の内容でした。

しかし実際のレセプトの作成は自動化が進み、コンピューターでのミスのない作成に切り替わりました。

試験と実際の業務との差が生じはじめています。実際は医事コンピューターの操作方法の試験の方が実際の仕事には即戦力として役に立つのかもしれません。

医事コンピューターの操作方法は実際に仕事をしながら覚えていかなくてはいけないので、もし医療事務管理士のしかくをもっていても1から勉強するつもりで仕事には就かなくてはいけません。


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