卓球小学生の指導方法。中学高校で成長を目指す

今や小学生から卓球を始めるのは当たり前の時代になっています。

さらに低年齢化しつつあり保育園から始めないと全国では勝てないと言われています。

もっと上を目指す為には3才4才から始めなければオリンピックは目指せないという指導者もいるくらいです。

しかしあまりにも低年齢で厳しい練習を行うのは問題もあります。

世界の有名な指導者は小さい打ちからハードな練習をさせ過ぎるのは良くないと言います。

小学校高学年はゴールデンエイジと呼ばれ1番の延び盛りの時です。

この時にスポーツの楽しさや、自分から積極的なブレーをしていくこと、
良いプレーをするにはたくさんの努力が必要であることなど学ぶととても伸びる時期です。

小学生の時に多くを学びそれを中学、高校でハードな練習をおこない開花させて行くことが指導者には必要です。

ではどのようなことを学べば中学、高校で伸びる選手を育てることができるのでしょうか。

■目次


 ▶スポーツは人生ではない
 ▶子供は子供である
 ▶経験は後から生きる
 ▶勝利だけが目的か
 ▶自立

■スポーツは人生ではない



よくスポーツに人生をかけるなどといわれます。オリンピックに出て金メダルをとるという目標を掲げそれに邁進する

とてもすばらしいことだと思います。高い目標に向かって日々練習に取り組む姿はトップアスリートと言えます。

しかしこれは本人の意思決定において目標設定がなされた場合です。親や指導者の誘導により目標設定がなされた場合は違います。

小学生はその時でしか経験できないことがたくさんありますし、遊ぶことも良い経験です。

人生はとても長いです。卓球をしていても
トップアスリートとしてできるとしても35才くらいが限界になります。

続けるのは何歳までもできますが、トップアスリートとしては厳しいです。そして引退したあとも人生は続きます。

本当の勝負はそこからです。残りの人生はアスリートの競技年数より長いです。大事なのはその人生の生き方です。

もしかするとそんなことはその時に考えればいいという人がいるかもしれません。しかし小さいうちにいろいろ経験した子とそうでない子には

必ず差がでてきます。それはスポーツに限らず勉強や遊び、旅行や自然体験、美術、本、映画などありとあらゆることが

感性を育てていきます。
そのような時期に卓球のみの指導をしてしまうとどうしてもこどもの視野は狭くなって他の世界から遠ざかってしまいます。

そうならない為にも人生を大切にした指導方法が求められます。

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■子供は子供である



小学生の子供たちは何にでも多感な時期で、一筋縄ではいきません。言うことを聞かないで良く怒られるのも成長の一環なのかもしれません。

自主性はほとんどありません。真面目に自分達で練習に取り組むなんてことはないです。

大人に言われて指示通りに渋々動く感じがします

だからと言って1から10まで指示を出しても指示がないと動かない子になってしまいます。

しかし自分達で一生懸命動く時があります。休み時間自分達で楽しく友達と卓球する時です。

また自分達で好きなように試合をする時も自主性をもって動きます。

要するに遊びを交えた楽しい時間は生き生きと動きます。

こういった所に目を向けて厳しい練習のみだけではなく卓球を通じて楽しく遊ぶことも増やすことで卓球は楽しいスポーツであることがわかります

そして少しずつ成長していって本人が勝負にこだわる時期が必ず来ます。

そんな時は自主性を持って練習に打ち込んで行きます。

卓球が上手くなるためにはまず卓球が好きではなくてはなりません。

それを知るのは小学生の時期ではないでしょうか。その時に卓球の楽しさを教えるのも指導者の役割だと思います。

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■経験は後から生きる



小学生の頃にいろいろな経験をしておくことで後からその経験は役にたちます。ヨーロッパなどでは小さい頃にいろいろなスポーツを経験してその中で自分にあったスポーツを選んでしていくそうです。

日本にはそういった制度はありません。他のスポーツをしたければ今のスポーツをやめなければなりません。

小学校では卓球をしていたけど、中学校ではサッカーをしたいなどと耳にします。

せっかく本格的にしないといけない時期にスポーツを変えるのは少しもったいない気がします。

いろいろ経験できるので本人が良ければいいんですが、もう少し早い時期にいろいろ経験できれば

まだ選択を早くできたかもしれません。

スポーツに限らず他のことも同じようなことがあります。ずっと小さい頃から勉強ばかりしてた子が大人になって急にゲームばかりしたり

かといってずっと遊んでばかりいた子が大学を出て立派になっていたり、

例えが極端ですが、小さいときの経験はいろいろ多い方が選択肢が増えます。その選択肢を増やして上げるのが大切になります。

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■勝利だけが目的か



指導者としての1番の役割は試合で勝たせることです。それしか指導した結果を示す基準がありません。

親も子もそれしか望んでいないような気がします

そして勝たせるには厳しい練習を毎日繰り返すしかありません。全国大会で勝つためには日曜、祝日は当たり前

お盆休みやお正月にも練習を休まずにするところもあるみたいです。

小学生の頃からこのような生活をして良いものか少し疑問に思うことがあります。

仕事で例えるならお金を儲ける為なら休みなしで働いて全国でも有数な企業にしよう。

みたいなのとあまり変わらない気がします。大人には労働基準法がありますが、子供にはありません。

ずっと働きっぱなしです。それすらも子供はわかっていません。勝つためには仕方のないことだと思っています。

企業の中には休みが多くて待遇の良い会社があり社員がいきいきと仕事に打ち込んでいる会社があります。そしてかなりの利益をあげている。

そんな会社はなかなか少ないですが世の中には存在します。

そのような環境を卓球の場にも取り入れて、しっかり休むところは休んでいるが練習の質がものすごく良くて試合には勝てる。子供たちも楽しく卓球に打ち込んでいる。

そんな環境を目指して欲しいものです。

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■自立



小学生の頃から練習をやらされている環境が続くと癖になってしまいます

自主性が損なわれます。
中学生や高校生になってやらされないとやらない子になってしまいます。

自分で考えて挑戦していく方がやらされるよりよっぽど楽しいです。

それを小学生の時から自主性を認めてあげるのも大切です。自分の作った練習メニューを試してみる。

自分の好きなブレースタイルを試してみる。

その結果駄目なら自分でさらに考えさせるなど自主性を鍛えるのは大切です。

しかし決して放任主義ではいけません。あまりにも入らない打法で打ったり、練習内容も粗末である場合は、手を貸さなくてはいけません。

自分で努力した結果が試合に結びつくことが分かれば努力を惜しまない子に成長します。

すると中学生や高校生、大学生、社会人と自分のすることに責任を持ち、努力の結果が自分の
人生を決めていくことがわかるはずです。

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